トップメッセージ

三興グループの主軸は「計装」技術です。生産プラント、エネルギープラント、そして社会インフラからアミューズメントまで、あらゆる分野の産業施設の運転・監視に欠かせない技術です。迅速かつ最適な計測・制御を行うことによって、生産の効率化と品質・安全の確保を目的としています。

創業した1949年は、戦後ようやく太平洋岸製油所の操業再開が認められたことから、先進的なプラント技術の導入や設備の再開発へ向け、新たなプラント産業時代への機運が高まった年でした。以前よりプラントの自動制御技術 “Instrumentation” ――当時はまだ「計装」という訳語は有りませんでした――に注目していた創業者が、これこそ産業の発展に必要な技術であると確信し、その一翼を担いたいという熱意から、株式会社三興の前身である三興商会をスタート致しました。

以来70年以上、計装エンジニアリングのフロントランナーとして、技術・産業イノベーションに応えながら、社会の発展と共に歩んでまいりました。プラント設備のライフサイクルをカバーし、30カ国を超えるグローバルな市場で、常にユーザーの期待を超えるワンランク上の計装トータルエンジニアリングを目指してきました。三興グループがここまで成長してこられたのも、ユーザーの皆様のご理解とご支援、そして社員の地道な努力の賜物であると感謝しております。

世界はいま、拡大と成長を求めるこれまでの経済システムから、環境や社会の持続可能を前提に発展していくものへと舵を切ろうとしています。ここでも「計装」は未来の産業を担う技術となります。それは、太陽光・風力発電システムであったり、新エネルギーとして利用と開発が進められている水素・アンモニアの関連設備であったりと多岐にわたります。 「計装」のベースである、フィールドを繋いでシステムを構築するという思想はこれまでと変わりません。新たな技術と融合しながら、高性能・高効率化へと進化を続けます。

新しい社会へ、そしてステークホルダーの未来のために。高度な技術を有する計装エンジニアを育成しながら、創業以来の「融和」の精神で、ユーザーの皆様から常にパートナーとして信頼される企業グループであり続けるよう、邁進してまいります。